お金があれば、人生の8割は解決できる!でもお金で買えないものがあります
「お金があれば、人生の8割は解決できる」
わたしが20代前半のときに、上司から言われた言葉です。
お金さえあれば、人生のほとんどのことは解決できると言われました。
夫婦関係・親子・結婚・仕事・生活・進学・養育費・冠婚葬祭・マイホーム・親戚付き合い、etc
これらのことは、お金があれば解決できるそうです。
たとえば親の喧嘩内容は、たいていがお金での喧嘩です。
「お金がないのに、こんな高いもの買ってどうするの!!」
「ウチはお金がないから、私立の学校には行かせられないよ!!」
実際にわたしの両親の会話です(笑)
っていうか、いつも母が一方的にお金がないと言っていましたね。(事実、我が家はビンボーでした(;´∀`)
もし裕福な家庭なら、多少高いものを買っても責められることはないでしょう。
学校だって、子どもの意志を尊重して、学費が高くても私立に行かせてあげる家庭もありますしね。
そういう人生経験を積んできた上司だからこそ、お金の重要性を知っていたのですね。
また、それを当時20代前半のわたしにも、早くに知ってもらいたかったのかなと思います。
当時のわたしは上司の言葉を素直に受け止め、「お金があれば、、」を信じ、必死に働きました。
毎月の貯蓄もして、できるだけ無駄遣いをしないよう心掛けました。
働いて、節約して、貯蓄して。気づけば入社十数年のキャリアを積みました。
20代のうちは仕事が楽しかったです。会社に必要とされてて、すべてが勉強で。
でも長く務めていると、それなりのことを求められてきます。
仕事はできて当たり前、会社に貢献できることをしなければならない、まだ足りない、まだ足りない、もっと、もっと、、。
残業しても、休日出勤しても、それでも会社から上を目指せと言われます。
30代になってから、働くことに疑問を持つようになりました。
やりたくて入った会社なのに、いまではこの会社で働くことがつらい。なんのためにわたしは働くのだろう、なんのためにここにいるんだろう。
心の身体も、疲弊しきったころです。
わたしは勤務中に倒れました。
救急車で運ばれ、過労からくる熱中症と診断されました。
病院のベッドで、天井をみつめながらボーっと考えました。
「会社のため、お金のために今まで働いてきた。
働くからこそ、お金がもらえる。
仕事も少し前までは楽しかった。
でも今は、全然楽しくない。
休みもない、仕事だけの人生。
これがわたしが望んでいることなのか・・?」
仕事を覚える楽しさ、やりがい、貢献意識、これらのものがわたしの中から消え去っていました。
ただお金(給料)のためだけに仕事をする。有給も使わせてもらえず、残業や休日出勤も日常茶飯事。
いくら人生、お金があれば解決できるといっても、わたしはそのお金に苦しめられていたような気がします。
それから数年後、わたしは退職しました。
時間はかかりましたけど、改めて自分の人生を考えるようになりました。
転職先では、給料は一気にさがりました。そりゃそうですよね、十数年働いた会社をやめて、新しい会社では一年生ですもんね。
正直、新しい会社での給料では、生活費は足りません。前の会社で貯蓄しておいたお陰で、生活できる状態です。
今になって、あのとき必死で働いて、貯蓄しててよかったなって思います。(過去のわたし、ありがとー!)
お金(給料)は減ったものの、代わりにといってはなんですが、大切なものを手に入れました。
それは、ゆとりです。
ゆとりとは、余裕があり、窮屈でない状態や物事のことです。
残業もなく、ある程度自由に仕事できるこの職場では、本当にゆとりがあります。
このゆとりって、お金では解決できないものですよね(いやお金があればそもそも働かないとかは別として)
ゆとりはお金では買えません。自分で創って、感じるものだと思います。
仕事をやめて、初めてゆとりを感じました。
ゆとりって、こんなにも穏やかでやさしいものなんですね。
もちろんお金も大事です。今だってカツカツの生活ですから、正直お金は欲しいです(笑)
ただ、お金では解決できない、大事なものを見つけることができました。
そしてこれからは、お金もゆとりも大事にしようと思います。