「最後のひとつ」って言葉に弱いんですよね。後悔したくない思考が高速回転します。
店員さんに「最後のひとつです」と言われると、突然、購買意欲のスイッチが入ったりしませんか?
もうね、わたしには魔法の言葉にしか思えませんよ。
先日、暑くなってきたということで、夏用サンダルを買いに行きました。というか、少し前から物色はしていたんですけどね。
でも、イマイチ「これだ!」っていうものが見つからず、ずっと探していたんですよ。
探している中で、現段階ではこれが一番かな~というサンダルがありました。
絶対欲しい!という感じではなく、探した中でこれが一番いいかな~くらいの感じのものです。購入するための決定打はなく、今まで買わずにいたのです。
だって他にかわいいサンダルがあったら、そっちが欲しいじゃないですか。
だから後悔しないために、買わずにいたのです。
で、先日、またそのお店に行ったときのことです。
その日までに欲しいサンダルが見つからず、探した中で一番だと思えるサンダルの前に立ちました。
(買おうかな~。でも欲しい情熱がなんだよな~。どうしようかな)
サンダルを見ながら、買おうかどうか迷います。
すると店員さんがわたしと隣にやってきました。
「このサンダル可愛いですよね!
最後の一足なんですよ(*^▽^*)」
え?最後の一足?ラスト一足?
てことは、在庫がない??
店員さんの言葉に、わたしの脳は瞬く間にフル回転し始めました。
(最後の一足ということは、もう在庫がない。
今ここに飾られているもののみ。
今買わないと、次来たときには売り切れているかもしれない。
けれど、そもそもこのサンダルはそんなに欲しかったわけじゃない。
それにディスプレイされたものしかないって、
お客さんがみんな試着したサンダルだよね?
できればだれも試着してない、キレイなサンダルが欲しいよ!
うーん、でもどうしよう。
今ここで買わなくて、後から後悔するのも嫌だな。
あのとき買っておけばよかったなんて、思いたくない!
あぁ、どーしよー(;´Д`) )
わたしの頭は高速回転をして、周りが見えなくなりました。
そしてサンダルを目の前にして、直立不動で10分くらい、その場で考えていましたね(笑)
「最後のひとつ」って、これを逃したら、もう二度と手に入らないと考えるじゃないですか。
もともとそれが欲しいんだったら悩まずとも購入するんですが、イマイチだけど捨てがたいって時がやっかいなのです。
買った後に可愛いサンダルに出会ったら、今ここで買ったことを後悔する。
買わずに帰宅して、でもその後も可愛いサンダルに出会えず、あの時あれを買っておけばよかったって、後悔するかもしれない。
どちらの未来が自分に訪れるかわからない。だから余計悩むんですよね。
その後も店内をウロウロして考えました。
で、結局どうしたかと言いますと、
買いました。
後悔するのが嫌で、イマイチのサンダルを買いましたともー( ;∀;)
帰宅後、なんとも言えない気持ちで部屋の中で履いて、鏡の前に立ちました。
すると、なんか可愛く見えてきたのです!
たまたま今着ている服とマッチしたのか、サンダルが可愛く見えたのです!
そして心の中で思いました。
「このサンダルを買ってよかった( ̄▽ ̄)」
なんだかんだ言って、人間の脳は、自分に都合のいいようにできているのかもしれませんね。